明治六年政変 (中公新書 (561))



明治六年政変 (中公新書 (561))

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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強引

明治六年の政変について興味深い内容の本である。
なかでも西郷が韓国行きにこだわった理由は
ポイントの一つであろう。
使節が韓国で殺されたら、戦争を起こす
きっかけになる、という話がある。
本書では、西郷の真意はそこにはなく
あくまで交渉によって韓国との
国交を正常にすることを狙っていたという。
著者自ら「推論」といいながら決め付ける
口調であり、しかも根拠はいたって薄弱である。
けっきょく西郷はわからぬ、と
さじを投げたいのが正直な読後感である。
政変に対する一つの緻密な見解


 1980年初版で、やや古い本ではあるが、独自の緻密な調査と考察を貫いていて興味深い。核心を突いであろう論説は新鮮である。

 ただ、歴史の解釈は各人さまざまだろうから、別の見方も出来るだろうし、それが歴史の面白さでもある。絶対的な正解のない歴史の世界において、史料重視で客観的な見方を徹底したとおっしゃるわりには、著者の主張、個性、嗜好が表に出過ぎているきらいもある。読者としても好みの別れるところだろう。

 この政変の、後の歴史につながる意義については、素人の私にはわからない。しかし、今日でも現総理大臣が長州派自認の態度を隠さないのは、この政変後の大久保ら「維新の三傑」の死、そして来る伊藤博文ら長州派主導の時代が現在までずっと続いているためであり、少なくともこの政変の意義深さの証左ではないかと思うのだが。
明治6年の政変の真実

明治6年の政変
幕末維新の英雄、西郷隆盛が唱えた征韓論の賛否により、西郷の下野、そして西南戦争へと向かったとされたこの一連の事実に、実は別の裏があった
本書は廃藩置県を無事に断行した明治新政府の岩倉使節団の欧米への派遣が
実は西南戦争へと連なる歴史の転換点の始まりだったとするその理由を
実に明快に記した一冊
西郷隆盛と大久保利通、長州閥、江藤新平らの人間関係を史実を通して解き明かしている
近代国家の成立過程に関心がある方にはお勧めの名著です。





中央公論新社
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